ブータンの空の足

ドゥック航空（KB）は1981年設立の国営航空会社。
1983年からドイツ製のドーニエという18席のプロペラ機材で比較的近距離の路線（コルカタ～パロ、ダッカ～パロ）の運航を開始しました。
1988年にイギリス王室より贈られたブリティッシュエアロスペース（BAe）2機を導入し（後に売却）、2004年にはエアバス319を2機購入。
2010年以降、小型のATR42や新たなエアバス319、エアバス320neo等を導入し着実に路線を拡大してきました。
コロナ禍の中、しばらくは大幅な減便の下で運航を続けていましたが、現在では完全にコロナ以前と同様のスケジュールに戻り、
現在はエアバス320neo、エアバス319、ATR42の機材で国際線と国内線を運航しています。

現在ドゥック航空の国際線定期便はパロとバンコク、シンガポール、ダッカ、カトマンズ、デリー、コルカタ、バグドグラ、グワハティ間を運航しており、季節によってはインドのガヤにも運航しています。
また、国内線はパロと中央ブータンのブムタン谷・ジャカル、東ブータンのタシガン近くのヨンプ・ラを繋いでいます（南ブータンのゲレフ線は現在運休中です）。

ブータン・エアラインズは国営のドゥック航空が1989年に初フライトを就航して以来、初めてブータンの空に新規参入した民間航空会社。
2011年に“タシ・エアー”のブランド名でブータン国内線の運航を開始し（現在国内線の運航は中止しています）、2013年10月10日からバンコク／パロ間の国際路線に参入しました。

以前の機材はリトアニアの航空会社からリースしたエアバス320でしたが、その後自社保有のエアバス319を導入し、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3クラスの座席がありました。

2014年夏にはカトマンズ線の運航を開始。2018年からはプレミアムエコノミークラスを廃止し、ビジネスクラス・エコノミークラスの2クラス制で運航しています。

コロナ禍の中でしばらく全ての便を運休していましたが、現在はバンコク線、カトマンズ線の運航を再開しており、今後さらに保有機材と運航路線を増やす予定です。