ダガナ
ダガナは山の上にある街。プナツァン・チュ沿いの道からダガ・チュ沿いの道に入り、ダガ・ゾンに向かって山道をどんどん上っていくと遠くに見える山の頂にダガ・ゾンの姿が見えてきます。標高もそれほど高くなく、南部の暖かい気候の為米作りが盛んなダガナ。ダガ・ゾンへと向かう道沿いには美しい棚田が広がっています。ダガナを訪れる観光客は年間数十人程度ですが、ブータンの歴史にとって非常に重要な場所の一つです。
ダリアン・ゾム
ダガナには古くから神々が宿るとされる幾つかの巨石伝説が受け継がれています。このダリアン・ゾムと呼ばれる巨石はダガナを護る女神が住むとされる岩。多くの巡礼者が訪れるこのダリアン・ゾムの岩を越えると遠くの山の頂にダガ・ゾンが見えてきます。
ダガ・ゾン
ダガナの街を見下ろす場所に建つダガ・ゾン。1651年に完成したこのゾンの正式名称はダガ・タシヤンツェ・ゾンと言い、ウォンディポダン・ゾンが焼失し再建された今となっては、ブータン伝統の屋根の造りを見ることが出来るゾンはここダガ・ゾンだけになってしまいました。
直線距離では首都のティンプーからも近いダガナは、元々南部ブータンを統括する要衝としてパロ、トンサと共にペンロップ職が置かれていたブータンの歴史にとっても非常に重要な場所。アクセスはかなり悪く、訪れるのに時間もかかりますが南部ブータンを旅する際は必ず足を運んで頂きたい場所です。