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シェムガン

ティンプー

トンサの街から南へ約5時間。多くの滝が流れ落ち、美しい段々畑が広がるマンデ・チュ沿いの道を走るとシェムガンの街に到着します。トンサからシェムガンへの道中にはクンガ・ラプテン宮殿やユンドゥンチョリン宮殿などブータン王室ゆかりの宮殿が建ち、運がよければゴールデン・ラングールの姿を見ることも。
シェムガンは蝶や鳥の宝庫としても知られており、豊かで美しい自然が広がっています。

シェムガン・ゾン

街の少し下方にあるシェムガン・ゾン。建物の手前側が政治の場、奥が宗教の場となっています。ウツェの左手のお堂内部にはシェムガンの守り神であるドルジ・ラプテンを祀っており、ウツェの最上階に納められているお釈迦様やグル・リンポチェ、観音菩薩や文殊菩薩の像は本当に素晴らしいもの。その左手にはこのシェムガン・ゾンを建てた「ラマ・シャン」の小さな像が納められています。
また、このゾン最大の見物はゴンカン(護法堂)内部の「ギュム・チャンデル・スム」と呼ばれるカギュ派の三大尊格(パンデン・ラモ、マハーカーラ、ジャロ・ドンツェン)。「ジャロ」とはブータンの黒鳥にもなっているワタリガラスを意味しています。

ナムチェ・プディ・チョルテン

トンサの南119km、ゴンポンという場所の近くに聳え立つチョルテン。このチョルテンは2004年にブータン宗教界の最高権威であるジェ・ケンポ大僧正によってこの地に建てられました。
現在も数名の管理人が常駐するこの場所は、チョルテンが建てられる前は夜になると女性の姿をした悪魔が出没していたのだとか。通りすぎる男性を誘惑してそのまま連れ去ってしまったり、鬼が現れたり、また明るい時間でも車の事故が多発したりと、本当に危険な場所だったそうです。ジェ・ケンポ大僧正によってこの仏塔が建立されてからは何事も起こらなくなり、安全に通行できるようになりました。悪霊がやってくると信じられている南の方角を向いているこのチョルテンの正式名称は「ドゥ・ドゥル・ナムギャル・チョルテン」。「ドゥ」とは「悪魔」、「ドゥル」とは「いなくなった場所」を意味しています。

パンバン

シェムガンゾンカク南部の要衝でもあるパンバンの街。
マンデ・チュ(川)とダンメ・チュが合流し、野生動物の楽園として知られるマナス国立公園へと流れるマナス・チュとなる場所に街が広がっています。
ブータン農業の父とも呼ばれるダショー西岡京治氏が晩年に開発に尽力された場所としても知られるパンバンは、ブータン側のマナス国立公園への玄関口として、またシェムガンからペマガツェル、タシガンへの交通の要衝として近年発展を続けています。

パンバン手前の滝

シェムガンの街の南部にあるティンティビからマンデ・チュ沿いの道を南へ。パンバンの街に到着する少し手前に大きな滝が見えてきます。
この滝を越えるとパンバンの街へつながるパンバン橋はもうすぐ。この辺りまで来ると道路は完全に舗装されており、右手には大河の雄大な流れとその奥に広がるジャングルを望みながらの気持ちの良いドライブが続きます。

パンバン橋

2014年4月に第5代国王陛下によって架けられた橋を渡るとパンバンの街はもうすぐです。この橋が架けられるまでは現在もすぐ横に残っているつり橋のみがパンバンへの唯一の交通手段でした。この橋が架けられたことによりパンバンの街は大きく発展することになります。

旧パンバン橋(ニシオカブリッジ)

パンバン橋の横に今も残る以前のつり橋。現在も牛や馬などの家畜はこの橋を渡り行き来しています。元々ダショー西岡京治氏がパンバンに来た時に、この場所に最初の橋を架けたのだとか。その当時の橋の写真がパンバンの庁舎の中に今も飾られています。

パンバンの街

2014年まではブータンの中でもかなりの僻地であったパンバンの街。近代的な橋が架けられ、ペマガツェルからシェムガンへと続く道が整備されたこと。また、マナス国立公園の観光を推進していることもあり、現在はシェムガン南部の中心地として発展を続けています。
街中には外国人が泊まることが出来るゲストハウスも数件あり、今後ますますの発展が期待される南部ブータンの街の一つとなっています。

ソナム・チョリン・ダツァン

パンバンの街に建つ僧院学校。毎年秋には小さいながらもお祭りが開催されています。ご本尊のお釈迦様の前には、この街の発展に尽力されたダショー西岡京治氏の写真が飾られています。

見どころ その他のエリア

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