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ルンツェ

ティンプー

東ブータン入口の街・モンガル近くガンゴーラの分岐点を北へ。かつてのブータンとチベットとをつないでいたクルテ地方と呼ばれる重要な場所に王家の里として知られるルンツェは位置しています。ルンルェにはブータンの他のどの場所ともまったく異なる言語を話す人々が暮らすチャリ村、ジェ・ケンポ大僧正によって建てられたアウツォのジャンチュプ・チョルテン、ペマ・リンパが埋蔵法典「テル」を発見したギャウサの岩など、知る人ぞ知る見どころが満載。中でもタキ・ラに鎮座する世界最大のグル・リンポチェ像と織姫の里・コマ村、そして現王家の発祥の地として知られるドゥンカルは必見の場所です。

ルンツェへ

モンガルから北へ。クルテ地方と呼ばれるルンツェは美人と織物の里として知られ、現王家の発祥の地とされるドゥンカルがある事でも有名な場所。クリ・チュ(川)沿いを北へと向かう道路はルンツェ・ゾン、さらに先のドゥンカルまでびっくりするほどきれいに舗装されています。

タキ・ラのグル・リンポチェ像

クリ・チュ沿いの道から外れ、美しい壮大な棚田が広がるタクモチュ村を抜け、標高を上げながら走ること約2時間半。高さ47mにも及ぶ世界最大のグル・リンポチェ像が建っている標高約2,150mのタキ・ラ(峠)に到着します。
この世界最大のグル・リンポチェ像は土台の高さが12.8m、像の高さが34.4mのとてつもなく巨大な像。この峠自体がグル・リンポチェの住むザンドペルリ宮だと考えられているため、この地に建設がはじまったとのこと。土台の内部には国民から寄進された千体仏が納められており、像の内部は寺院になっています。この峠から望む周囲の景色はまさに絶景!!です。

織姫の里・コマ村

クリ・チュ沿いの道をひた走り、正面にルンツェ・ゾンが見えてくる辺りまで来ると川の対岸へと渡る橋がかかっています。この橋がキシュタラをはじめとする絹の織物で有名なコマ村へと通じる道。以前はこの橋を歩いて渡り、2時間ほど歩いて村へと向かっていましたが、現在は村まで車道が通じています。この村の女性たちは収穫が終った後の季節に織物をしており、その繊細で美しいデザインと色遣いはブータンでも有数とされています。
コマ村にホームステイすることも可能。村に泊まって周辺をゆっくりと見て歩くのがお勧めです。

コマ・ラカン

織姫の里・コマ村の入り口近くに建つのがコマ・ラカン。この寺院の内部は美しい壁画と仏像で埋め尽くされています。

サンゲ・ダドゥ

村を見下ろす崖にはグル・リンポチェが瞑想をしたとされる「サンゲ・ダドゥ」というお堂が。その下に突き出したグル・リンポチェが描かれた岩は、彼の妻であるイシィ・ツォゲルが瞑想した場所と言われています。

ルンツェの街

ルンツェの中心地であるルンツェの街は元々小さな田舎町でした。紹介している街の写真は2010年に訪れた際の物なのですが、ここはルンツェ・ゾンへと続く道沿い。当時はここが街の中心、小さな商店がいくつか並ぶいわゆる「ルンツェ銀座」でした。
現在は新市街の開発が進み、新しいビルや商店、ホテルなどが建ち街はどんどん発展していっています。

ルンツェ・ゾン

クリ・チュ沿いの道を外れ、ルンツェの街を通り過ぎ、ゾンへと続く一本道を上がって行くとルンツェ・ゾンに到着します。
谷に突き出す岩山の上に建つ姿が特徴的なルンツェ・ゾンは17世紀に建設されました。毎年冬にはここでルンツェ・ツェチュが開催されています。

ドゥンカル

ブータン現王家発祥の地として知られている王家の谷・ドゥンカルの集落へはルンツェ・ゾンからさらにクリ・チュ沿いの道を北へ走る事約2時間半で到着します。今は道路も整備されており、普通のバスや車でも行けるようになりました。
王室との関係が非常に強い場所の為、以前は訪問許可が必要でしたが現在は普通に訪れることが出来るようになっています。ルンツェ迄足を延ばす方はぜひ訪れていただきたい場所です。

ドゥンカル・ナクツァン

ブータン現王家発祥の地であるドゥンカルに建つドゥンカル・ナクツァン。初代国王ジグメ・ナムギャルはこの館に住んでいた一族の出身です。内部はきれいに修復され王家にゆかりのある数多くの仏像や仏画などが納められています。

初代国王陛下の父君の生家

ドゥンカルの集落全体を見渡すことが出来る小高い丘の上に初代国王陛下の父が産まれた家が建っています。この家には現在も一族の方が住み、この館を守っていらっしゃいます。お屋敷の二階には広い仏間が。そこに置かれている仏塔や仏具。壁に描かれた壁画等はブータンの歴史の中でも本当に重要な物です。

見どころ その他のエリア

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