ペマガツェル
「至福の蓮の国」という意味を持つペマガツェル。ここは数年前まで外国人には訪問許可が一切出なかった場所。年間の降水量は約3,000mm、約90%が森林というペマガツェルを訪れる観光客はまだまだ少ないですが、内陸に位置するそんな場所だからこそブータン独自の文化や風習が色濃く残されています。
ペマガツェルはブータンの代表的なお土産として有名なボンチュー(バンチュン)の素材となる竹の産地としても知られています。
ツェリンコル
タシガンから南へ。カリンを通り過ぎサムドゥプ・ジョンカルまでの道を走って行くと、道中のツェリンコルという場所からペマガツェルへと向かう道が分岐しています。ここからペマガツェルの中心地までは23km。1時間程走るとペマ・ガツェルの街に到着します。
ヨンラ・ゴンパ
ツェリンコルからペマ・ガツェル方面に少し走ると名刹ヨンラ・ゴンパが建っています。このヨンラ・ゴンパは伝承では東ブータンで最初期に建てられたドゥク派の僧院。ブータン建国の父と言われるンガワン・ナムギャルの父であるテンペ・ニマによる創建と言われる由緒正しき僧院です。2008年の地震で大きな被害を受けましたが現在は修復が完了しています。
ペマガツェルの街
ヨンラ・ゴンパから30分程走るとペマガツェルの中心地に到着します。中心地と言っても観光客が泊まることが出来るホテルなどはなく、数軒の商店や食堂が並ぶ程度の小ぢんまりとした街です。元々のペマガツェル・ゾンはこの街の端に建っています。
ペマガツェル・ゾン
政府としての機能は街からさらに先にあるデンチという場所に新しく建てられた新庁舎(デンチ・ゾン)に移転していますが、元々のペマガツェル・ゾンは整備され、引き続き僧院(ダツァン)として街の中に残っています。
このペマガツェル・ゾンには今も多くの僧侶が住み、少年僧たちが日々勉学に励んでいます。