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タシ・ヤンツェ

ティンプー

タシ・ヤンツェは1992年にタシガンから独立した新しいゾンカク。かつてはインドのアルナーチャル・プラデーシュ州や東チベットへと街道が続いていたこの場所は山奥にありながら、豊かな田園風景が広がる場所です。ブータン人の生活に欠かせないポップと呼ばれる漆器の生産地や巨大な仏塔チョルテン・コラで知られるタシ・ヤンツェの見どころをご紹介します。

ゴム・コラ

タシ・ヤンツェに入ってまず最初に通るのがパドマサンババが瞑想したと言われている聖地ゴム・コラ。道沿いには寺院が、そしてその奥にはこのゴムコラで一番大切な巨石を見ることが出来ます。この聖地ゴム・コラの巨石にはパドマサンヴァバによって悪魔や蛇が封じ込められたのだとか。
巡礼者は現在もその跡が残るこの巨石をコルラし、その上に登って功徳を積んでいます。

ドゥクスム

ゴム・コラを越えてさらに北へ向かうとクロン・チュ沿いにドゥクスムという小さな集落があります。気付かずに通り過ぎてしまいそうなこの集落は、その昔この集落の裏手にタントン・ギャルポが作った鉄の橋が架かっていたことで有名な場所です。
ドゥクスムを過ぎるとタシ・ヤンツェの街はもうすぐです。

タシ・ヤンツェの街

1992年にタシガンから独立したタシ・ヤンツェ県。その中心となるタシ・ヤンツェの街は穏やかな丘陵の森に囲まれ、田園が広がるのどかな街。
すぐお隣のインドのアルナーチャル・プラデーシュ州と本当に似た自然や景観が広がっています。

チョルテン・コラ

タシ・ヤンツェのシンボルにもなっているのが、17世紀に建てられたブータン最大級の仏塔チョルテン・コラ。毎年春に行われるお祭りでは、タシ・ヤンツェやタシガンからはもちろんのこと、メラ・サクテン地方やお隣インドのアルナーチャル・プラデーシュ州からも多くの人が集まり一晩中この仏塔をコルラし続けます。

タシ・ヤンツェ・ゾン

タシ・ヤンツェには二つのゾンが建っています。
タシ・ヤンツェの街並みを見渡すことが出来る小高い丘の上に建つこのゾンは、1992年にタシ・ヤンツェが一つの県として独立した際に建てられた比較的新しいゾン。こちらのゾンは現在政治の中心としての役割を持っています。

ドンティル・ゾン(旧タシ・ヤンツェ・ゾン)

タシ・ヤンツェに古くからあるもう一つのゾン。一般的に旧タシ・ヤンツェ・ゾンと呼ばれていますが、正式な名前はドンティル・ゾンと言います。
タシ・ヤンツェがゾンカクとして独立する前はこちらの建物ががゾンの役割を担っていました。現在は寺院としての機能を持つこのゾンに向かう途中にはブータン伝統様式の橋が架かっています。

ポップ工房

「木地師の里」と呼ばれるタシ・ヤンツェはブータンの生活には欠かせないポップと呼ばれる漆器の生産地として非常に有名な場所。街の中にはこのような漆器工房が点在しています。

伝統技芸院(ゾリン・チュスム)

仏画や仏像等、ブータンに受け継がれる13種類の伝統技芸を伝えていくために政府が設立した学校がこの伝統技芸員(ゾリン・チュスム)。今も多くの学生が受け継がれてきた技術を学んでいます。
事前に連絡をしておけば実際の授業風景を見学することも可能。学校内には学生さんたちが授業で作成した仏画や仏像、漆器などを売るお店も併設しています。

見どころ その他のエリア

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