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サルパン

ティンプー

ブータンにある20のゾンカク(県)の中で一番面積が小さいのがチラン・ゾンカク。この辺りは20世紀の初めよりネパール系のブータン人が多く移り住んだ場所で、県庁所在地のダンプーには「こんな場所にこんな街が!」と驚かされるくらいの立派な街並みが広がっています。
チラン県を訪れる旅行者は少なく、パロやティンプーから南部のゲレフに向かう途中に通過してしまう方がほとんどですが、仏教とヒンドゥーが混在する地域の為、ブータンの他の県とは少し異なった雰囲気を感じることが出来る場所です。

サルパンからチランへ

サルパンの街からチラン県の県境までは約1時間の距離。日本の協力で架けられたりっぱな橋を通過し、さらに30分程走るとサルパン県とチラン県との県境のゲートに到着します。このゲートからチランの中心地・ダンプーの街までは1時間弱の距離。道中のマニ水車やルーを祀った水車を見ながら山道を走っていくと周囲が少し開け、目の前の丘の上にチラン・ゾンの姿が見えてきます。

ダンプーの街

南部ブータン、チラン県の中心都市・ダンプーの街並み。街中には外国人が泊ることのできるホテルもあり、それほど規模は大きくありませんが、こんな場所にこんな立派な街が、、と思わされる程モダンな街並みが広がっています。
街外れには野菜市場や巨大なマニ車、仏塔やグル・リンポチェ像なども。訪れる観光客は少ないですが、日程に余裕があればダンプーの街で一泊してゆっくりと街や周辺を散策してみるのもお勧めです。

チラン・ゾン

ダンプーの街外れ。街全体を見渡すことが出来る場所に建つチラン・ゾンは2004年に建設が始められ、2008年に完成した比較的新しいゾンです。僧院としての機能はほぼ無く、観光客が訪れてもあまり見るべきものはありませんが、時間があればぜひ立ち寄っていただきたいチラン県の政治の中心となる場所です。

ナムギャル・チョリン・ダツァン

ダンプーの街に建つナムギャル・チョリン・ダツァン。2002年に建てられたこの僧院学校では150名以上の学僧が生活し学んでいます。ここは内部拝観も可能。2002年に建てられた僧院学校の為、歴史的に重要な物は少ないですが、僧院内部は本当に美しい仏像や仏画で埋め尽くされています。

ヒンドゥー・仏教寺院

チラン県は20世紀初頭よりネパール系のブータン人が多く移り住んできた地。その為、ブータンの他の地域よりもヒンドゥーの影響が濃い県です。
そのチラン県の中心地・ダンプーの街にはヒンドゥー寺院と仏教寺院が同じ建物内にあるお寺が建っています。1985年に建てられたこの寺院の仏教寺院部分の正式名称は”ドンガク・チョリン(Dongag Chholing)”。このようなスタイルの寺院はおそらくブータン全土でここでしか見ることが出来ない非常に珍しい寺院です。

チランからダガナへ

チラン県を走る自動車道路は、県のほぼ中央部を東西に繋いでいます。ダンプーの街より西へ。山道を1時間弱進んで行くとプナンツァン・チュ沿いを走る道路に到着。その先がダンプー、ダガナ、そしてウォンディポダン各県への分岐点となっています。
道中では美しいダルシンやタルチョ、多くの仏塔が。運が良ければラングールの群れに出会うことも出来る気持ちの良いドライブです。

見どころ その他のエリア

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